ステレオヘッドホンとモニターヘッドホンの違い

記事の内容に迷ったので、今回は二つのヘッドホンの違いについて書きます。

 

DTMに手を出した当初、動画視聴やゲームをプレイする時などに使用しているヘッドホンの方を使用していたのですが、DTMではモニターヘッドホンの方を使用するのだと知ったのは後になってからでした。ちなみに普段使用している方のヘッドホンはステレオヘッドホンに分類されていました。早速モニターヘッドホンを購入し、使用してみたところ、聞こえる音にかなりの違いがありました。普段使用していたステレオヘッドホンは音の聞こえが良く、きれいに音声が聞こえましたが、モニターヘッドホンの場合は幅広くといいますか、特に低音がしっかり聞こえたように感じました。

DTMでは何故ステレオヘッドホンではなくモニターヘッドホンを使用するのかというと、この二つのヘッドホンは用途が全く異なるためでした。まずは二つの違いを知るためにそれぞれの特徴をまとめてみました。

ステレオヘッドホン
  • 耳で聞くのと同じように聞こえる。
  • 楽曲の場合、歌声は中央から、伴奏は左右からそれぞれ聞こえる。
  • 左右で聞こえる音が違う。
  • 人間にとって自然な音質で聞くことができる。
  • 音に臨場感がある。

これらの特徴を見るにステレオヘッドホンは観賞用のヘッドホンということになりますね。音の強弱といった細かな調整が必要なDTMの作業には向いていないとも言えます。耳で聞くのと同じように聞こえるのならステレオヘッドホンでも調整ができそうな気がしましたが、試しに聞き比べてみて、ステレオヘッドホンがDTMの作業に向いていないことを理解できました。こちらのヘッドホンだと、音に味付けがされているように聞こえてしまうので調整前と調整後の違いが分からなくなってしまい、DTMの作業には向いていないように感じました。

モニターヘッドホン
  • 左右で聴こえる音に違いがない
  • 音に味付けがされていないため、原音に近い音質で聞くことができる。
  • 音楽のジャンルに左右されない。
  • 音に癖がなく細部まで聞き取ることができる。

以上の特徴から、モニターヘッドホンは作業用のヘッドホンとなります。原音に近い音質で聞こえるということは、素のままで聞こえるということだと思いますので、音の強弱や高低といった細かな部分も聞き取ることが可能とういことでしょうか。それならば曲の調整に最適と言えます。原音に近い音質で聞こえて尚且つ細かな音まで拾えるのであれば、曲のどの部分を調整すればいいのかも分かってきますし、音楽のジャンルに左右されないというのも大きな長所だと思います。こちらのヘッドホンを実際に使用してみても音が細部まで聞こえているように感じましたので、ステレオヘッドホンよりもモニターヘッドホンの方が作業に向いているというのも頷けました。

 

密閉型ヘッドホンと開放型ヘッドホンの違い

ヘッドホンは他にも種類はあるようですが、その中でも気になったのが密閉型と開放型の2種類でした。

商品名の表示にも「密閉型ヘッドホン」と「開放型ヘッドホン」というのを見かけたことがありますが、この二つの違いを考えたことはありませんでした。この二つにある違いは遮音性があるかないかのようです。

遮音性に優れているのは密閉型の方で音漏れしにくい上に外部からのノイズも遮断してくれるようです。開放型の方は音の抜けが良く、伸びやかな高音が出せるそうです。

 

密閉型と開放型、どちらがモニターヘッドホンにいいのかというと、外部のノイズを遮断してくれるという点から何となく密閉型のような気がします。ついこの前、使用していたモニターヘッドホンが寿命からか壊れてしまったので、カタログを見比べながらどちらがいいのかよく考慮して買い替えたいと思います。